サマータイムについて、睡眠学会の専門医の話が聞きたいとのことで上毛新聞の方が取材に来てくださいました。

 

記事は

サマータイムについて、反対派と賛成派で討論(闘論)する!

という内容で、私は反対派としてお話しさせていただきました。

 

少し長くなりますが

内容は以下、添付いたします。

 

長島歯科医院

副院長 長島雄吾

 

 

 

 

 

日本睡眠学会歯科専門医
長島 雄吾さん

 

 

 

 

Qサマータイム導入に対する評価は。

 

A健康に問題が生じる点でデメリットがある。問題は三つ。一つ目は睡眠不足になること。二つ目は、人には朝型、夜型とクロノタイプが分かれており、個人差を無視して朝の時間を早めるのは良くない。三つ目は、睡眠障害で治療している人に負担がかかることだ。
普段は午前0時に寝て午前7時に起きるとする。時間を1時間進めた場合、就寝は午後11時になるが、体にはリズムがあり、急にはなかなか眠れない。一方で、起きるのは午前6時。自然と睡眠時間が減り、健康に悪影響となってしまう。

 

 

Q体が慣れるにはどのくらいかかるのか。

 

A体のリズムは体内時計で決まっており、1時間でもずらすと、慣れるまでには一定の期間が必要になる。
ドイツで5万5千人を対象にした調査では、サマータイムが導入されて4週間たっても完全には体が慣れず、時計を戻した後はリズムが整うまで3週間かかったという結果も出ている。

 

 

Q睡眠時間が短くなると、日中でも眠気やだるさが生じる。

 

A徹夜した次の日のことを思い出してほしい。頭がボーっとして作業が進まなかったと思う。睡眠不足になると集中力が下がり、ヒューマンエラーが起きる。2習慣の間、6時間睡眠を続けた場合は1日徹夜したのと同じだけのエラーが起きたというデータがある。注意力が散漫になり、交通事故が多発する恐れもある。
さらに、夜に寝られなくなると、食欲がなくなったり、糖尿病や肥満などの生活習慣病、心筋梗塞といった病気にもなる。不眠やストレスからうつ病の患者が増え、自殺のリスクも高まる。スウェーデンでは、サマータイムで新しい時刻になった直後の3日間に、心筋梗塞の発症率が高まり、逆に終わった直後は下がった調査結果がある。

 

 

Qサマータイム導入により、経済活動が活発化するとの指摘がある。

 

A夕方に時間の余裕が出て、買い物やレジャーによる経済効果があるかのような主張もあるが、その考え事態が誤りだ。
夕方の時間が延びているわけではなくずれているだけなので時間事態は変わっていない。サマータイムになったからといって活動を増やせば、それこそ寝る時間が遅くなり、睡眠不足になる。そして、睡眠不足になることによって医療費が増え経済的にはいいとはいえないだろう。

 

 

Q国内の時間を早めるとコンピューターのシステム変
更が必要となり、IT業界のコストも増大。影響は多
方面に及ぶ。

 

A企業における作業効率は確実に下がる。そもそも、労働時間が長く、生活パターンの夜型化が進んでいる日本人は、世界的にも睡眠時間が短い。サマータイムを導入する国が世界で増えているが、日本には適していない。五輪の際には、競技を開始する時間を早めれば済むのではないか。

 

 

 

 

ながしま・ゆうご
1980年生まれ。岩手医科大卒業後、東北大、日本
歯科大新潟病院睡眠歯科センターで研修。昨年、日本
睡眠学会認定歯科医師に。前橋市新前橋町